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白の細密工芸 ウニコール

特別展
榑林コレクションと木下コレクション
白の細密工芸 ウニコール
その類まれなる材の巧みの技

【会期】 1月11日(土)~3月23日(日)
(会期中 2月12日(水)~14日(金)は展示替え休館)

「ウニコール」という言葉、あるいはその存在をご存じでしょうか?
頭に1本の角を持った中世ヨーロッパから伝わる伝説上の動物ユニコーン、北氷洋に生息する長い牙を持った海洋哺乳類イッカク(一角)、一般的にはその牙をウニコールとよんでいます。
このイッカクの牙、実は日本では17世紀の江戸時代にオランダとの貿易を通じてもたらされた長い歴史が存在しています。当時ウニコールは金と同様の価値で取引され、オランダ商館長から徳川将軍家へ献上されたほどの特別な貴重品でした。舶来後、根付をはじめさまざまな細密工芸品に用いられ、大変珍重されてきました。このようにウニコールを使用した装飾芸術品は世界に類例がありません。
今回はウニコールコレクター榑林美喜男氏のコレクションから、約200点のウニコール根付と煙草入れをご紹介いたします。
さらに当館収蔵「木下コレクション」より、選りすぐりの煙草道具を合わせて展示いたします。職人技が凝縮された双方のコレクションをとくとご覧下さい。
 
チラシ表
チラシ裏
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春季収蔵品展

春季収蔵品展
近・現代日本画コレクション 日本の美と出会う
没後80年 桑原喜八郎 -戦火に散った掛川の画学生
        
2025年 4月1日(火) ~5月6日(火・祝)

 春の収蔵品コレクション展として、近・現代の日本画と、戦没画学生・桑原喜八郎の二つの異なるコレクションをご覧いただきます。第一展示室で紹介する「近・現代日本画コレクション 日本の美と出会う」では、横山大観や川合玉堂、小倉遊亀や伊東深水など、明治以降に活躍した著名な日本画家の作品が並びます。凛と咲く美しい草花、優雅に泳ぐ魚、躍動感あふれる急流での鵜飼など、画家が切り取った四季折々の日本の自然をお楽しみください。
 第二展示室では、今年没後80年を迎える当市出身の戦没画学生・桑原喜八郎(1920-45)を振り返ります。桑原は掛川市高御所に生まれ、1940年に東京美術学校日本画科(現.東京藝術大学)に入学します。翌年、太平洋戦争が勃発すると学生たちも戦地に駆り出され、43年に出征し戦地で帰らぬ人となりました。まだ24歳という若さでした。本展では田舎の風景や麦畑に立つ農婦など、桑原が学生時代に描いた人物画や風景画を展示し、限られた時間をひたむきに絵と向き合った生涯をご覧いただきます。
 明治から昭和を代表する画家たちの日本画と、戦後80年を迎える今、志半ばでこの世を去った若き画学生を改めて知る機会となれば幸いです。

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二の丸美術館
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