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フランス19世紀のバラ窓

点在する古城で知られるフランス・ロワール地方の中心地、トゥールの町に19世紀後半に存在していたロバン工房の作品です。
 
掛川市ステンドグラス美術館所蔵の作品中、唯一のフランス製ステンドグラスの連作であり、聖母マリアの生涯から9の場面が描かれています。
バラ窓の見方としては最上部のパネルから始まり、時計回りに進んで、最後に中央のパネルで完結する並びになっています。
幼少時のマリアが両親に連れられてユダヤ教の神殿にあがる場面から、成長して結婚し、受胎告知を受けた後イエスを産んで、天に昇るまでの場面が描かれています。
通常、作品にサインが無い場合は制作工房が判明することは少ないのですが、この作品の背景に描かれているフランス・ロワール地方の風景や、使われている顔料、技法などから19世紀後半に活躍していたトゥールのロバン工房の作品とわかりました。
ステンドグラス美術館
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