聖パウロの生涯
聖パウロの生涯
1810×790mm
Clayton and Bell(クレイトン&ベル工房)
1880~1890年頃 イギリス
キリスト教にとって、大変重要な聖人である聖パウロが、異教徒から回心して世界中にキリスト教を広めていく姿を表した図像です。ここに描かれている4枚の場面は左から「パウロの回心」(キリスト教信者を迫害する側であったサウロ(後のパウロ)が雷に打たれて回心する場面)、「マケドニア人の幻」(回心後のパウロに幻想で現れた人物が、ギリシアでの布教を求める場面)、「アテネでの説教」(アテネのアレオパゴスの丘でパウロが説教している有名な場面)、「パウロの逮捕」(エルサレムに戻ったパウロが迫害する者達に逮捕された場面)の順に並んでいます。一枚目のパネルではまだキリストを信じていないため、パウロの頭部には聖人を表す光輪が描かれていません。
この連作はイギリスだけではなくカナダやアメリカからも制作依頼の多かった、パーシー・ベーコン工房で19世紀末に作られたパネルです。
この連作はイギリスだけではなくカナダやアメリカからも制作依頼の多かった、パーシー・ベーコン工房で19世紀末に作られたパネルです。